まずは心構えから
- 東北大ラグビー部
- 2020年5月4日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年5月14日
突然ですが問題です。
ラグビー公式ルールブックの冒頭には何が書かれているでしょうか?
正解はラグビー憲章です。
わかりやすく言えば心構えですね。
記事を書くために改めて一読しましたが、いつ読んでも身が引き締まります。
何人でやるとか反則は何だとか言う前に、ラグビーという概念を知れということですね。
ということで、ここでもまずはラグビー憲章についてお話ししたいと思います。
リンクは後で張っておきますが、ここではざっくりと紹介しましょう。
ラグビー憲章では5つの言葉を挙げています。
「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」
それぞれの言葉について詳しく述べることはしませんが、これは試合中の話ではありません。
時代、空間にかかわらず普遍的な原則として書かれています。
では、なぜラグビーにだけこのような心構えが存在するのでしょうか。
ラグビー憲章の中では次のように説明されています。
「ラグビーをあまり知らない人が少し見ただけでは一見矛盾の固まりのように思われるこの競技の背景に、ラグビーというゲームを支配する原則を見い出すことは難しい。」
ここで言う矛盾とは、ルールとしての客観性の維持の難しさを指しています。
ラグビーを始めて見た人は、何が反則なのかほとんど分からないと思います。
プレイヤーでさえ、反則かどうか判断がつかない場合が多くあります。
例えば競技規則には「離さなければならない」とあっても「離す」の定義は載っていないのです。
しかし、1人としてレフリーの判断に意義を唱えたり不服を唱えたりはしません。
こんなエピソードがあります。
2015年のラグビーW杯での準々決勝スコットランド対オーストラリアでの1場面。
レフリーはスコットランド側に反則を認め、オーストラリアが決勝点を獲得し、そのまま勝利を収めます。
しかしながら、翌日に協会はその判断を誤審だったと説明しました。
当時はその場面でビデオ判定を用いることができず、レフリーは非常に難しい判断を迫られた結果判断を誤ってしまったのですが、世界中のマスコミがその会見について批判しました。
その後、協会の会長は次のように述べています。
「我々にとって、その件について明確に説明すると言うことは通常のことです。ミスがあったならそれを説明することも極めて普通です。彼は世界のトップレフリーであり、これからも我々のなかで最高峰のレフリーです。レフリーもプレイヤーと同様にミスを犯します。そのうちの1つです。」
これが堂々と言えるのはラグビー憲章があるからではないでしょうか。
改めて5つの言葉を思い出してください。
「品位」「情熱」「結束」「規律」「尊重」
ラグビーに関わる上でどれが欠けてもいけません。このスポーツを維持するため、必要なのです。
ここでさらに、ラグビー憲章の最後を抜粋します。
「伝統的なスポーツとしての特質の多くが薄まりつつある、あるいは、異議を唱えられるような時代にあって、高い水準のスポーツマンシップ、倫理的な行動、そして、フェアプレーを維持ことができることに、ラグビーはまさに誇りを持っているのである。
この憲章は、大切に守られてきたラグビーの価値を一層強いものにしていくためのものである。」
いかがでしょうか。
ラグビーは200年もの伝統を持ち合わせながら未だにルール改正が絶えないスポーツです。
この姿勢は現代社会にも通じると思います。
拙い文章ですが、少しでもラグビーという概念を理解していただき、いいなぁと思っていただければ幸いです。
我々も改めて肝に銘じたいと思います。
ラグビー憲章を読みたい方はこちらから。全部読むのに3分もかかりません。
3年 #川田悠介
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